サブカルチャー評論/レビュー/日常

『俺の彼女と幼馴染が修羅場すぎる』第4話における擬似サッシ

 前記事での予言通り主人公はサッシを越えました。今回は物語の構造とレイアウトの関係から「なぜ僕がこの展開を予想できたのか?」を中心に語ります。


サッシ=アーケード

 「サッシを越えた」とは言うものの、この第4話でサッシは登場しません。しかし、僕は嘘をついたわけではありません。今回の「サッシ」は「アーケード」として姿を変えて登場します。もちろん姿が変わってもその機能は変わりません。物理的障壁、心理的障壁、越えるべきものとしての存在。画面を分かつもの、それが「サッシ」なのです。


主人公は幼馴染を助ける

 今回重要なのは主人公が動いたこと。彼の感情が動いたからではなく状況的にそうだったからという点でまだまだ今後発展の余地がある彼の動きですが、少なくとも幼馴染を助けるためにサッシを越えた(主人公→幼馴染の流れができた)ことに違いはありません。また幼馴染もその流れを嬉しく思い自分の中でプラスに受け止めます。


ヒロインはサッシの下に置き去りにされる

 主人公の動きとは反対に、ヒロインはその場を動きません。圧倒的不動明王感…!!!という謎の存在感とは別に、主人公に置き去りにされたという事実が残ります。これは第1,2話での演出と類似する。ヒロインの感情は果たして何処にあるのか?どう動くのか?現状では予想がつきません。(動くことは確かなのですが。)


レイアウト(演出)から物語の構造を把握する

 過去の記事を参照すると、僕が「演出を考える」ことで「物語の構造」を把握し「今後の展開を予想」していたことがわかると思います。今回の場合はまず「三人の立ち位置と感情の演出」を分析。主人公がにぶちんで幼馴染がコロコロ動きヒロインが傍観する「物語の構造」を見出します。そして幼馴染の動きに注目し、ドラマツルギーとして「幼馴染が動き」「それに合わせて主人公が動く」という予想を立てたのです。ね?簡単でしょ?


まとめ
・主人公の動きと感情がリンクする時が来る
・ヒロインも必ずサッシを越える
 物語に新たな登場人物が加わりかけている今、今後の展開は想像以上の転がり方をみせ予想がつかない方向へと動いていくでしょう。分析を趣味とするものとして、これ以上挑戦しがいのある題材はありませんね…!!かかってこいや俺修羅!!!