サブカルチャー評論/レビュー/日常

2013冬アニメ新番組をスタッフ中心に紹介していく

 自分用アニメカレンダーをiCal上で作りつつ「ニコ生用記事書けば一石二鳥じゃね?」という安易な発想!書かずにはいられないッ!GIGAZINEさんのまとめが相変わらず良く出来ているので、そちらを参考に。またGIGAZINEさんが網羅していない作品も脳とアニメーションさん、アニメ新番組一覧さんが完璧に補完しているのでそちらも合わせてどうぞ。


僕の妹は「大阪おかん」
 5分のショートアニメーション。メインスタッフは『gdgd妖精s』の菅原そうた(すがはらそうた)×石舘光太郎(いしだてこうたろう)コンビ。『gdgd妖精s』はフル3DCGで作られていましたが、本作は2DFlashアニメのようです。アニメーション制作のキャラクションは初耳なのですが、Flashアニメ専門の制作会社のようですね。Flashアニメで主役声優が阿澄佳奈さんといえば『這いよる!ニャルアニ』が思い出されます。製作委員会にかなりの数の会社が入っている=出資しているようで、面白い試みとして注目したい作品です。(ちなみに現状BS朝日のみの放送で12/21放送開始。あれ…もう1話放送されている…orz)


咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A スペシャルエピソード
 2012年4月に放送された阿知賀編の続き。TV最終話からの流れをそのまま汲む形だそうです。このような試みは『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『化物語』が「web上」でやっていましたが、「TV上」では初めてなのでは?AT-X限定なのが残念です。また通常TVアニメのフォーマットは本編のみで23分なのですが、今回は30分というフォーマットなのでそこも注目。


gdgd妖精s(ぐだぐだふぇありーず) 第2期
 ぐだぽよ〜。特に説明の要らない3DCG低予算ハイクオリティアニメ。『僕の妹は「大阪おかん」』のメインスタッフが自由気ままにやる感じでしょうね。1期の人気がこれだけの商業展開を生んでいる作品。3DCGでこれだけの商業展開というところは要注目。


ぷちます プチ・アイドルマスター
 『アイドルマスター』のスピンオフ企画。web上での配信のみのようです。1話2分で平日毎日配信。監督のまんきゅうさんは『カッコカワイイ宣言!』アニメ版の監督もされていて、このようなショートアニメを得意とする方。制作会社のギャザリングもFlashアニメに特化した新進気鋭。竹書房系の短編アニメ進出は目覚しいですが、このような形でどんどん色々な作品が出てくるのでしょう。経済状況を映像形態が反映していると考えると面白いですね。


ヤマノススメ
 4人組女子×○○のパターンにはまるよくあるアニメのようですが、「登山」というガチなテーマを扱っているところに注目したい作品。5分ショートアニメ。キャラクターデザインの松尾祐輔さんは元京アニ所属の若手注目株アニメーター。原作しろさんのキャラクター原案を柔らかいタッチでアニメーション用デザインに起こされていますね。この子達がどのように動くのかという点でも非常に楽しみです。


まんがーる!
 『ヤマノススメ』と同じくコミックアース・スター原作の5分ショートアニメ。コミックアース・スターのショートアニメといえばウルトラハイテンポギャグアニメ『てーきゅう』ですが、そちらは板垣伸(いたがきしん)さんがほぼ一人で作っているようなワンマン作品。今回の2作はそのような体制ではなく、スタッフが多くクレジットされているので、作品の方向性の違いなんかを考えると面白いかも。


あいまいみー
 竹書房5分アニメ。原作のちょぼらうにょぽみさんは東方同人出身ですね。監督のいまざきいつきさんが脚本・演出・キャラクターデザインを一手に引き受けているという点は『てーきゅう』の板垣伸さんと同じ。このような引き受け方をする方はアニメーターとして非常に優秀な方ばかりなので、その色が作品にそのまま反映されると凄く面白い映像になります。事実いまざきいつきさんはアニメーター界隈では有名な方(もちろん板垣伸さんも)。今までの竹書房アニメ(『森田さんは無口』『リコーダーとランドセル』『しばいぬ子さん』等)とはまた違った面白さが見られるのではないでしょうか。


キューティクル探偵因幡
 原作が月刊Gファンタジー連載ということは『黒執事』のような女性向け作品なのでしょう。このような作品は美麗な作画が見られる楽しみがあります。監督の満仲勧(みつなかすすむ)さんはアニメーター出身ですが、『うさぎドロップ』でよい絵コンテ演出処理をされていた記憶があります。またアクションディレクターとして砂川正和(すながわまさかず)さんがクレジットされていますが、この方は『魔法少女リリカルなのは』シリーズ(特に劇場版)で良いアクションを担当されている若手実力派。そもそもアクションディレクターという役職自体珍しいので、アクションアニメとしての注目も必至。


まおゆう 魔王勇者
 高橋丈夫(たかはしたけお)×荒川稔久(あらかわなるひさ)コンビの最新作。このコンビは『狼と香辛料』『ヨスガノソラ』『だから僕はHができない』と次々に傑作アニメを生み出してきた名コンビだけに、この期待値の高いタイトルでも結果を残してくれるでしょう。注目度高し。


D.C.IIIダ・カーポIII
 監督の石倉賢一(いしくらけんいち?)さんはシャフト系列の人っぽい。『ひだまりスケッチ×☆☆☆』でシリーズディレクターを担当しています。アニメーション制作:風見学園公式動画部ってどこだよ!


俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる
 原作イラストのるろおさんらしい淡い色彩が意識された画面。主線が色トレス(黒色以外の主線を指す)。監督は『うさぎドロップ』の亀井幹太(かめいかんた)さん。キャラクターデザインは『はなまる幼稚園』や『灼眼のシャナ』シリーズの大塚舞(おおつかまい)さん。アニメーション制作:A-1 Pictures。心の機微を色彩で表現する演出に期待が持てる。『うさぎドロップ』繋がりで注目度高し。


みなみけ ただいま
 制作がfeel.に、監督が川口敬一郎(かわぐちけいいちろう)さんに変更となっているのでスタッフが違うと作品はどう変容するのかという楽しみ方もできます。周りの期待値が高めなので、僕自身もちょっと浮き足立ってる部分があります。


AKB0048 next stage
 浮き足立つ要素/Zero。キャラクターデザインが井上英紀(いのうえひでき)さんという点以外に魅力がない。監督の平池芳正(ひらいけよしまさ)さんとシリーズ構成・脚本の岡田麿里(おかだまり)さんは頑張っておられると思います。大好きな二人です、応援してます。


八犬伝ー東方八犬異聞ー
 キービジュアル的に女性向けアニメでしょう。監督の山崎みつえさんは近年注目の若手演出家の一人だと思います。スタジオディーン伝統の女性向け作品として、また山崎みつえさんの作品としての視点で見ると楽しめそうです。


閃乱カグラ
 渡部高志(わたなべたかし)監督は近年では『灼眼のシャナ』シリーズの監督さんとして有名ですね。こういうエロ主軸アニメのほうが良作になる傾向ってあるんですよね。『百花繚乱サムライガールズ』が良い例。ぜひこれに続いて頂きたい。


AMNESIA(アムネシア)
 監督は大橋誉志光(おおはしよしみつ)さん。近年だと『セイクリッドセブン』の監督をされていましたね。シリーズ構成の待田堂子(まちだとうこ)さんは『らき☆すた』や『戦国乙女桃色パラドックス』のシリーズ構成。特に後者はパチンコ原作のオリジナルアニメにも関わらず、物語が骨太で非常に楽しめた作品でした。この二人が『輪るピングドラム』『戦国コレクション』のブレインズ・ベースで組むっていうのは非常に楽しみですね。


幕末義人伝 浪漫
 監督は小倉宏文(おぐらひろふみ)さん。『黒執事Ⅱ』で良い仕事をされた方、という認識が強いです。


THE UNLIMITED -兵部京介-
 『絶対可憐チルドレン』のスピンオフ作品ですが、メインスタッフで関係があるのはシリーズ構成の猪爪慎一(いのつめしんいち)さんくらい。監督は川口敬一郎(かわぐちけいいちろう)さんから五十嵐紫樟(いがらしししょう)さんへ、アニメーション制作はSynergySPからマングローブへ変わっています。『ハヤテのごとく!』も同様にSynergySPからマングローブへ制作が移行し、『神のみぞ知るセカイ』にいたっては初めからマングローブ制作だったので、小学館は今後マングローブと手を組む戦略なのでしょうか。SynergySPの作品も良かったと思うけどなぁ。


地獄ようちえん
 角川グループによるオリジナルwebアニメ。ショートアニメでしょうね。スタッフが通常のアニメでは全く見ない名前ばかりなので色々調べていくと、どのスタッフも同人出身の若手みたい。原画のTNSKさんはイラストレーターだし、動画制作のカスガソフトは東方同人出身。イラストレーターとしてのTNSKさんは前々から存じ上げていて好きな人なのですが、その人が原画という表記が不思議で、さらに動画制作というよくわからない役職もあって、色々と注目したい作品。


戦勇。
 ヤマカンさん、ウルトラスーパーピクチャーズの一員として頑張っていますね。今後のご活躍とご健勝をお祈りいたしております。


たまこまーけっと
 完璧なる『けいおん!』布陣。京都アニメーションのオリジナルアニメとしては『MUNTO』に続く2作目。良い結果を出して欲しいですね。


生徒会の一存 Lv.2
 「生存」の2期ですね。メインスタッフはガラリと変わり、監督は佐藤卓哉(さとうたくや)→今泉賢一(いまいずみけんいち)、シリーズ構成は花田十輝(はなだじゅっき)→吉田玲子(よしだれいこ)、キャラクターデザインは堀井久美(ほりいくみ)→小野田将人(おのだまさひと?)、アニメーション制作はスタジオディーンAIC。前作からかなり時間が経っていますが、あの箱庭感のたまらない空間がもう一度見られますように。


GJ部(グッジョぶ)
 『ゆるゆり』『夏雪ランデブー』の動画工房がアニメーション制作。監督の藤原佳幸(ふじわらよしゆき?)さんは『青の祓魔師』以前のお仕事がないので若手の方かな?予測が立てれないスタッフ陣です。


ささみさん@がんばらない
 安定のシャフト×新房昭之(しんぼうあきゆき)×高山カツヒコ。今回新房監督は「総監督」ではなく「監督」としてクレジットされているので、かなり新房色の強い作品になるのではないでしょうか。キャラクターデザインの原田大基(はらだひろき)さんという名前にも覚えがあったのですが、『ふしぎ星の☆ふたご姫』でいい仕事をされた方でした。原作ラノベイラスト担当の左さんは元々ファンですし、注目度の高い作品です。


ビビッド・レッドオペレーション
 「もしもアニメーション制作会社のA-1 Picturesが『ストライクウィッチーズ』を作ったら」というサブタイトルを付けるべきです。アニプレの後追い感が半端ないですね。


僕は友達が少ないNEXT
 「はがない」2期ですね。監督が斎藤久(さいとうひさし)さんから喜多幡徹(きたはたとおる)さんに変更。1期の助監督から昇格。注目したいスタッフは作画監督の沈宏(しんほん)さんと脚本の砂山蔵澄(すなやまくらすみ)さん。沈宏さんは「上海の奇跡」と呼ばれる海外在住アニメーター。詳しくはリンク先をどうぞ。砂山蔵澄さんは『とある科学の超電磁砲』の眉毛回(オリジナル)で良い脚本を書かれていた方です。(余談ですが、砂山蔵澄さんは僕のおじさんにあたります。マジで。)


琴浦さん
 原作はweb上の同人マンガから商業展開された近年よく見る形態の作品。元々webマンガ時代に読んだことがあって、アニメ化されるのかー…と感慨深いものがあります。スタッフは『みつどもえ』シリーズ、『ゆるゆり』シリーズの太田雅彦(おおたまさひこ)×あおしまたかし×大隈孝晴(おおくまたかはる?)トリオ。アニメーション制作はAIC Classicです。『みつどもえ』の時はブリッジ、『ゆるゆり』の時は動画工房。スタッフの制作会社渡り歩き感が凄い。


問題児たちが異世界から来るそうですよ?
 スタッフが全然違うのに、なぜ僕は『これはゾンビですか?』を連想してしまったのだろう。声優の野水伊織さんくらいしか共通点がないのに…。調べても調べても全然共通点が見つからないのに、ものすごーくキャラクターデザインが近い気が。気のせい…ですよね…?スタッフは僕の食指が動く人がいなかったので省略。


ちはやふる2
 人気シリーズの2期ですね。特に説明もいらないでしょう。マッドハウスはこのまま硬派を貫いて欲しいです。


ビーストサーガ
 ホビー系アニメもあるのよ。


がんばれ!ルルロロ
 脚本に岡田麿里さん。


ヘタリア The Beautiful World
 このシリーズ、まだ続くのか。女性客層というのは強いなぁ。


ラブライブ!
 サンライズ原作のオリジナルアイドルアニメ。監督の京極尚彦(きょうごくなおひこ)さんは女児向けアニメで良い演出をされている方という認識。プリティーリズムシリーズですね。シリーズ構成の花田十輝(はなだじゅっき)さんは言わずもがな。キャラクターデザイン・アニメーションディレクターの西田亜沙子(にしだあさこ)さんは『シムーン』『電波女と青春男』で名を馳せている美麗作画の人ですね。プリティーリズムのような女児向けというよりは、美少女アニメの系統に入るのかな。


石田とあさくら
 よくわからんけどこういうのこそ面白かったりするねん。


ドキドキ!プリキュア
 プリキュアシリーズの記念すべき10作品目=10年目突入。今作も若手の注目株、田中裕太さんのご活躍を期待しております。


 とりあえず一通り書き出してみました。個人的に推したい作品は『まおゆう 魔王勇者』『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』『ささみさん@がんばらない』の3作品。心の何処かに引っかかる作品、皆さんにはありましたでしょうか?
 もし「あれ、この作品抜けてない?」というのがございましたら、ニコ生でもコメントでもよろしいのでご指摘のほどよろしくお願いします。




(ホントはリンク付きの記事をWordで作ってたんだけど、相性が悪くてそのまま持ってこれませんでした…勉強勉強