サブカルチャー評論/レビュー/日常

超読解まどかマギカ

 

(「評論」+「感想」) ÷ 2 =『超読解まどかマギカ
というくらい読みやすい、しかし濃密な評論本である。
どれくらい読みやすいかというと、まずいきなり

まえがきのフォントが大きい。
これくらい大きい。
ささ、読みやすいよ、こっちへおいで…甘美な誘惑である。騙されるな。

内容は全五章に分割される。

 第一章:キャラクター紹介
 第二章:ストーリー評論
 第三章:映像・音楽評論
 第四章:まどマギファン感想文
 第五章:おまけ

『超読解まどかマギカ自体が一つのストーリーとして流れるように読み手を誘う。
こっちへおいで…こっちだよ…なんとも見やすい目次である。騙されるな。

各項目を別個に詳しく紹介していくような書籍ではないので、ここからは一気に説明していこう。

◆第一章:キャラクター紹介
そのままである。かなり事細かく書かれており、以降の評論における下地となろう。

◆第二章:ストーリー評論
エロゲ」「ループ構造」「ルイス・キャロル」「ファウスト」といった文学的ワード漂う内容。
具体的な作品との関連性を示唆し、まどかを裸にしていく。

◆第三章:映像・音楽評論
「鏡」「シュルレアリスム」「武器」といった不穏なキーワード漂う内容。
僕自身親しみのない分野ばかりではあったが、その新鮮さが面白くもあった。

◆第四章:まどマギファン感想
フランス人とぱんつをかぶるほむほむ。ね?わけがわからないよ

◆第五章:おまえ

おまけである。


以上を見て、まだ「お堅い本なのだろ?」と言うことができるであろうか。
まどマギファンによる、読み手に真摯な評論本である。


いや「ほむらまどかぱんつをかぶるようになった過程」は、真摯なのだろうか。