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サブカルチャー評論/レビュー/日常

映画『ヒミズ』と園子温監督と鬱と希望と若者の叫び

映画館を出たあと、『ヒミズ』は近年でも稀に見る傑作邦画だと確信した。その『ヒミズ』を最近Blu-rayで見る機会に恵まれたので、その時に見た特典映像の情報も踏まえ、色々書いてみることにする。 『ヒミズ』のテーマは「希望」 一緒に見ていた友人達は「鬱…

鑑賞後に主題が頭の中で戦い始める映画『別離』

『別離』公式サイト 劇場を後にしてまでも、その作品のことを考えてしまう。そのような作品のことを「傑作」と呼ぶ。『別離』はまさしく傑作。それも巧妙に仕掛けられた傑作である。 何が『別離』を傑作にしているのかと言われれば、それは「脚本術」だと言…

土の匂いが立ち込める光のある画作りは『灼熱の魂』を「アカデミー賞外国語映画賞は本作であるべきだった」と言わしめた

灼熱の魂 2010年アカデミー賞外国語映画賞は『未来を生きる君達へ』が受賞した。僕はこの評価を妥当だと信じている。しかし『灼熱の魂』は、それでもなお「アカデミー賞外国語映画賞は本作であるべきだった。」と言わしめるに十分な本格的ミステリー作品だ。…

2010年フランス映画『サラの鍵』は美少女と歴史的抑圧によって「未来を描いた」傑作である

サラの鍵 1942年、サラ、10歳の女の子。2009年、ジュリア、母でありジャーナリスト。物語は時間軸の違う二人を中心に描かれる。 1942年7月16日、幕は静かに上がり、ドアを叩く喧騒に劇場が包まれる。ユダヤ人一斉検挙がフランスのパリで行われた。まずこの歴…